さて、2009年話題の作品と言えばコレ、【ターミネーター4】でしょう。1985年に公開されて以来、次々と続編が公開されて2009年には遂に4作目の公開、しかも続編は当たらないという今までの踏襲とは違い、どれもメガヒット。ジェームス・キャメロン監督の力量推して知るべしといったところですね。
ここで面白い宣材?を発見しました。公式サイトに掲載されていて当初は"フラッシュ・フライヤー""ムービー・フライヤー"という呼称で掲載されていましたが現在では"モーション・ポスター"という呼称で統一しているようです。
つまり、web上でフライヤー"チラシ"を配布(掲載)するという新しい試みです。以前にもacrobat形式で【イーグル・アイ】の作品公開の際にも似たような試みがありましたが、acrobatというソフトを所有・インストールしている必要があり、また多くの情報を掲載しているために非常に重いという2大欠点があったので大きな普及には至らず、いつの間にか公式サイトから削除されていました。
パソコン文化華やかな現在、紙媒体を出来るだけ削減しようという試みは映画界のみならず、各種企業等でも行っていますが、最終的に紙媒体に興して作業をするという本末転倒な事態になることが往々にして起きていて、結局大抵の会社では未だに紙媒体が主流というケースが殆どです。
映画界に於いても、劇場に足を運べば否応なしにポスターや映画チラシ、割引券などを見る事が出来ますが、これらは全て紙です。劇場以外でもタイアップされた商品の紹介などは大部分を紙に依存した媒体であり、これがIT大国日本かと思えるほど原始的ですが、やはりこの方法が一番確かであり、また効果的なんでしょうね。
映画界に於いてのIT化は遅々として進んでおらず、時折チラシ裏に掲載されていた携帯電話用のQRコードも現在は随分と姿を消してしまいました。実際、携帯のカメラを片手にチラシのQRコードを読み取っている姿を見たこともありませんし(笑)。
そこで満を持して、webで訴求力を高めようとした今回のアイデア。確かにこのアイデアが普及すれば、現在行っている紙のチラシ等の宣伝費も随分と軽減されますし、携帯などで持ち歩く事も可能になるでしょう。
が、そうなると私を含めた映画チラシコレクターとしての存在が危うくなり、勿論当サイトも存亡を余儀なくされてしまいます。。。。
巷ではエコ・ecoと連呼し、少しでも地球に優しい開発・改善が急ピッチで進められておりますが、所詮人間の考える事。エゴと欲望に支配されてしまい、紙媒体が減る事は無いでしょうし、むしろ今以上に大量消費されるのではと危惧してしまいます。
毎日1000万部以上の新聞が大量に廃棄され、映画界では映画の宣伝という錦の御旗を掲げて毎回数百万枚のチラシがばらまかれている。
本当に考えさせる【ターミネーター4】でした。
※画像をクリックすれば当該ポスターを見る事が出来ますが、音も出ますのでご注意下さい。 |